グラスゴー大学
MR(複合現実)で教育を変革し、投資を引き寄せる: グラスゴー大学での成功事例
グラスゴー大学が教育の課題克服のためにMR(複合現実)を導入したところ、学生の自信と体験ですぐに改善が見られたうえ、研究への大きな投資を引き寄せることができました。
画像提供: Martin Sheilds氏
課題
従来の教育方法は、多面的な課題に直面しています。物理的な制約に縛られるとともに、手の届く範囲の価格で安全性を確保するという制限があるのです。講師は多くの場合、化学、考古学、解剖学、3Dエンジニアリングのような3次元の立体的なテーマを教える場合でも、教科書、プレゼンテーション、印刷物などといった2次元の平面的な教材を使わなければいけません。
解決策のほとんどは、規模が大きすぎたり、価格が高すぎたり、実装が困難すぎるという状況です。この大学では、きわめて幅広いテーマに対する課題を解決できる、単一のプラットフォームの構築を検討していました。
グラスゴー大学について
グラスゴー大学の創立は1451年、現在は140か国以上からの学生が43,000人在籍しています。同大学の高度研究センター(ARC)は、エクステンデッドリアリティ活用の境界を押し広げる、多分野にわたる野心的なプロジェクトを主導しています。
業界
Professor Neil McDonnell,
Philosophy and XR Technology
“
MRで実現できることを一言で表せば、物理法則を打ち破るということです。物理的な制約に縛られないということです。
MRを選んだ理由
Meta Horizon Managed Solutionsを選んだ理由
Neil McDonnell教授がMeta Questを安心して選択できたのは、以下の理由からです。
優れたパススルー – ヘッドセットの着用中でも現実世界をはっきり見られることが重要でした。パススルー(Meta Quest 3での)は、一部の新しい利用者が、完全に没入しながらも現実から切り離されないようにするために役立ちました。
忠実なビジュアル – グラスゴー大学は特に、幅広いテーマでの教育オプションの改善を目指していたため、高品質のビジュアルは必須でした。
直感的なコントロール – Meta Questの正確なジェスチャーコントロールと直感的なコントロールは、同大学にとって市場製品でも最良の選択肢となりました。
ソリューション
グラスゴー大学はコンペを行い、物理的な制約による縛りがなかったら何をしたいのかを教員に尋ねました。教員に求められたのは、他の方法では難しいことを達成できて学生にとっての教育の成果を変えるような、複合現実を利用した教育方法を提案することです。
幅広い初期案が選出され、同大学のソフトウェアパートナーであるEdifyの協力のもとでMR用の開発が行われました。そこには、体内でのサルモネラ菌食中毒との闘い、グーテンベルク印刷機によるページの印刷、アラン島への学外学習、タンパク質の構造の比較といったセッションが含まれていました。同大学による開発、または同大学との密接な協力による開発により、合計で約12個の応募アイデアが開発されました。
同大学はこれと合わせて、Meta Questヘッドセットを備えた超機能教育ラボを開設し、30人の学生が一度に学べるようにしました。
今では、数千人の学生が毎学期MRを使って学んでいます。同大学ではまた、MR利用体験を活用し、ヘッドセットの実装から教室の運営管理まで、複合現実を利用した教育と学習の基盤について、学びと考えをまとめた影響力のあるポリシーを執筆しました。
グラスゴー大学は現在、より多くのアプリの開発、機能の改善、導入の簡素化を実現するための資金をシミュレーションできるように、アプリの有効性の検証を進めています。
Professor Neil McDonnell,
Philosophy and XR Technology
“
教育の現場では、良いとわかっているものを採用し、より多くの人にそれを届け、大学教育のほかの部分との連携も進めたいと考えています。
結果
何千人もの学生が、より積極的に自信を持って学習に取り組むようになりました。Meta Questによって広範な教育アプローチが追加され、経験に基づいた従来の学習が強化されました。
ほかにも、以下のような成果が得られました。
- 英国政府からの100万£の投資
- 教育における複合現実の一連の基準を構築。作成したガイドラインは世界中の教育機関に影響を与える
- グラスゴー大学の開発による、広範囲なテーマを対象にした12個の学習アプリ
- 「The Times高等教育アワード2021」での評価
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