FEMA (米国連邦緊急事態管理庁)はAd CouncilおよびMetaと提携し、XR (エクステンデッドリアリティ)体験を通じて火災訓練を啓蒙するために、FacebookとInstagramの枠を超えてメッセージを伝えています。既存のデジタルツール群に新たに追加されたVR (仮想現実)体験「The Escape Plan」では、臨場感のある環境で、個人が自宅火災から安全に避難する方法を学ぶことができます。
Ad CouncilとFEMAは、つながりの新しい形であるXRへと「Ready」キャンペーンを展開しています。The Escape Planは、デスクトップとモバイルで利用できるほか、Meta Quest 2やMeta Quest ProなどのVRヘッドセットでのVR体験にも対応しています。これは、ReadyキャンペーンによるMetaのアプリ上でのアドボカシーへの取り組みを、2Dから360度の没入型テクノロジーへと進化させ、よりインパクトのある記憶として定着させるものです。
The Escape Planでは、さまざまな障害物を避けて火災から遅滞なく避難する体験を通して、より安全な選択肢を選べるようになります。体験の最後には、自分自身の火災避難計画を作成するためのリソースが案内されます。また、Ready.govにアクセスすると、起こり得る住宅火災やその他の災害に対し、自分と家族がさらに備えられるようになります。
火災訓練で難しいのは、自宅の火災からの避難がどのようなものになるかを想像することであり、計画を立てておくことが重要です。身をもって火災を体験することで、火災に備えることの大切さが自ずと明らかになります。
「火災が発生すると、行動できる時間はあまりありません」と、Ad Councilのキャンペーン開発最高責任者であるMichelle Hillman氏は言います。「緊急事態が発生する前に火災時の安全確保や避難計画を訓練できていれば、パニックに陥る可能性を抑え、最終的には命を救うことにつながります」。